夏の訪れとともに浴衣や麻のお着物の涼やかさが恋しくなる季節ですね。

                                                 

着用後にはお手入れがつきもので・・・

                                                      

今回は絞りの浴衣や麻のお着物の私が実践しているお手入れについてお話したいと思います。

                                                      

私はあまり細かいことが気にならない大雑把な性格で、多少の縮みや色落ちも気にならないタイプなので、寸法などに細やかにお心を配る方、色落ちなどが気になる方は、このような方法はとらず「プロの悉皆屋さんにご相談」されますことをお勧めいたします。

                                                     

洗濯表示に水洗い不可とかかれているものも、もちろん「専門店にご相談」くださいませ。

                                                                   

しつこいようですが、お家でのホームクリーニングは「色落ち」や「サイズが縮み小さくなること」も多々あります。ここに記しますことは私個人で行っている方法ですので、実践される場合にはくれぐれも自己責任でのご判断をお願いいたします。沢山あるお手入れ方法の一つとお考えいただけましたら幸いです。

                                                        

若き時、私がお稽古で習った時には絞りの浴衣や麻のお着物は着用後「水の霧吹き」をして陰干ししておけば汗が飛ぶと教えてもらいました。が、若いころから尋常でない汗かきの私は大量の汗を吸った浴衣や麻のお着物を陰干しだけでしまう気にはなれず・・・

                                                     

私自身は、絞りの浴衣や麻素材のお着物は着用後「自宅で洗います。」

                                                             

藍染のものなどはお仕立て時に「水通し」をしてくださっていますが、実際に洗うと「藍の色が落ちること」が多いので他のものとは一緒にせず、必ず単体で洗います。

                                                     

実際に私の行っているお手入れ方法を記載したいと思います。

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①着用後、絞りの浴衣や麻のお着物を「袖畳み」にし、大き目の洗濯ネット(お着物、スラックス用)に入れます。(袖畳みにすると一番汗を吸っている衿部分が水や洗剤液に触れるチャンスが多い気がしてこの畳み方にしています。)

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➁たらいなどにオシャレ着用洗剤を3~5滴くらい入れ、冷たいお水を入れて「やさしく押し洗い」します。

(お湯だと色落ちすることもあるので、必ず冷たい水で洗います。)洗濯のプロにお伺いしたところ、オシャレ着用の洗剤は3滴~5滴くらいのほんのちょっとでよいそうです。

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③2~3回お水をかえ、すすぎ洗いします。

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④ネットにいれたまま浴槽の淵などに掛け、水をきります。

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⑤お風呂場など直射日光などが当たらないことろにバスタオルハンガーなどで出来るだけ広げて、しわができないように干します。(濡れているお着物は木製の着物ハンガーや接続部分が複雑な着物ハンガーには干しません。濡れても大丈夫なシンプルなバスタオルハンガーなどが安心です。)

手でしっかりとパンパンとたたいたり、袖にハンガー等を入れて干すと形よく乾きます。(私はスラック用の棒状のハンガーを両袖に一本ずつ入れています。)

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⑥ちょっと湿り気が残るくらい「8割くらい」乾かします。(ここで完全に乾かすのではなく、8割くらい乾かすことがポイントになります!!

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きれいなピクニックシートや衣装敷の上で一度「本畳み」」します。

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⑧「本畳みにした浴衣や麻のお着物」をきれいなピクニックシートで挟んで、それをアイロン台とアイロン板に挟んで3時間くらいおきます。(辞書などの重い本を上からのせてもよいそうです。)重いものをのせて余計なしわを取る方法を「敷のし」(しきのし)と呼んでいたようです。

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⑨しっかり「本畳みの畳んだあと」がついたら、再度バスタオルハンガーか、着物ハンガーに干して100%パリッと乾かします。

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⑩本畳みして畳紙にしまい、保管します。

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洗い終わったものをしっかりアイロンがけしてしまうと、絞りの「しぼ」や、麻の風合いの「しぼ」、和裁特有の「きせ」などがなくなってしまうので、本畳みした状態で板など重いものでのす「敷きのし」という手法が私の母の時代にはとられていたようです。

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大先輩からは「洗った麻の着物や浴衣を、お庭でござで挟んで雨戸の間にはさんでおいておいたのよ」というお話を伺ったこともありますが、現代は「お庭があるお家」も、「木の一枚板の雨戸」があるお家も都心では少なくなってしまい、なかなか真似することはできませんが、現在の住宅事情でもできる方法で「お風呂場で干したり」「アイロン台で重しをして敷のし」して絞りの浴衣や麻のお着物の風合いを生かした手入れをしています。

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令和の時代に絞りの浴衣や麻のお着物をお召しになる方とお手入れ方法を共有できましたら幸いです。

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一度アイロンがけをしてしまい「絞りのしぼ」や「麻着物のしぼ」が平らに伸びてしまったものも、水の霧吹きで湿らせてからピクニックシートで挟んで重しをして「敷のし」すると「しぼ」がよみがえることもありますので、お試しいただいてもよいかもしれません。

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毎年暑さが増す夏の季節ですが、目にも涼やかな浴衣や麻のお着物などで、ご自身だけでなく周りのかたにも涼やかさをおすそ分けできる浴衣姿、夏着物姿を楽しんでいただけましたら幸いです。

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重ね重ねではございますが、自宅でのお手入れはそれなりのリスクも伴いますことをご了承の上、夏のお着物などのお手入れ、ご着用を楽しんでいただけましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。

私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです。

投稿者 yukihanaki-kimono

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