青海波文様は波文の一種で、同心円の一部が扇形状に重なりあった文様です。
この文様の起源は古く、人物埴輪の衣文にみられたそうです。
その後も様々な陶器や蒔絵、能楽衣裳や能装束、小袖などに用いられてきました。
平安時代に書かれた源氏物語の紅葉賀の場面で紅葉の中で藤壺を想いながら若き光源氏が舞う雅楽が「青海波」であり、その衣裳に使われている文様だそうです。
雅楽の打ち物の奏法にも男波(おなみ)女波(めなみ)という美しい名称がつけられているようです。
途切れなく永遠に続く波文様は「永遠に続く幸福」も意味するとも言われています。
「波」名称から夏を連想する方も多いと思いますが、季節に関係なく使用して良い文様だそうです。
現代ではきものや帯、白生地の地紋や和小物などに広くつかわれています。
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***雪花会 naoko***
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数年前より様々な文献を読んだり、産地を訪れ自分なりに勉強をしていた時に作成したノートを基に記しておりますので、こちらのブログの内容は諸説ある中のひとつでありますことをご了承くださいませ。