今回は「ご一緒にお着物ライフを楽しみましょう!!その⑤ お着物や小物の収納・保管方法」について紹介させていただきます。
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『お着物や小物の収納・保管方法』
生徒さんからのご相談やお悩みでとても多いのが収納方法です。私自身もどうしたら一番良いか常々考え、日々様々な方法に挑戦してみています。
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お着物ライフを楽しむにあたり、収納の問題はとても大切なことに思います。
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「キモノの収納とお手入れはしまうための作業ではなく、次にお召しになる時の準備♡」とお考えになると、より出しやすく、よりしまいやすく、各々の物の状態も良いように収納でき、お着物をお召しになる機会がふえるのではないかと思います。
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ご自分の普段のお洋服の生活とお着物ライフをつなぐ要とも言えますので頑張りすぎず、お着物の状態も良いように収納できれば理想的と思っております。
色々試行錯誤しながら自分で実践したり、一般的に言われている方法を記させていただこうと思います。
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『お着物』
一枚ずつタトウ紙に入れ、湿気のたまりにくい、直射日光が当たらない場所に、出来ればあまり何枚も重ねず収納します。
お着物専用の桐たんすがあれば最良ですが、お洋服用のクローゼットや棚に収納してもよいでしょう。
私自身は現在はタトウ紙の端部分に6Bの鉛筆で中に入っている物を大きな字で記載してタトウを開かなくても中身がわかるようにして、
大切なものは桐のたんすに、通常使いの物はお洋服用のクローゼットに棚板を増やして重ねて収納しています。
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防虫に関しては基本的には絹にはあまり虫はつかないと言われていますが、ウールのものと一緒に保管すると虫を呼んでしまいます。素材別に収納し、ご心配でしたら着物用の樟脳(しょうのう)や自然素材の防虫香(ぼうちゅうこう)などと保管するとよいでしょう。
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金糸や銀糸は化学物質にふれると黒ずんでしまったりすることもあるので、なるべく樟脳などと一緒に収納しないようにしましょう。
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タトウ紙はお着物を取り扱いしやすくなることもですが、その紙で湿気を吸って着物を守ってくれる役目もあるので年月が経ち、湿気を吸ってくたくたになってきたらお取替えしましょう。
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『帯』
最初にお店などから家に来た時の折り目通りにたたみ、一枚ずつタトウ紙に入れます。
折りすじが気になるようでしたら、折り目のところに細くまるめた晒(さらし)やきもの布団のようなものをいれると折りすじが緩和されます。
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『帯揚げ・帯締め』
帯揚げはできればしまう前にアイロンをかけて、あまり色々なところに折り目ができないようにしまいましょう。
帯締めは房カバーなどをして房部分がボサボサにならないようにしてしまいましょう。
お召しになる時に一度にお手持ちのものが見れるように並べて収納すると、コーディネートするときに選びやすくて便利です。
帯締めは房カバーなどをして房部分がボサボサにならないようにしてしまいましょう。
お召しになる時に一度にお手持ちのものが見れるように並べて収納すると、コーディネートするときに選びやすくて便利です。
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収納にゴムの製品はあまりおすすめではないのですが、形の定まらない帯締め収納には私は白い紅白帽に使うようなゴムで片方を留めたり、プラスチック製の房カバー、帯締めカバーなどを利用し桐箱に並べて収納しています。今のところ不具合はないのですが、化学製品と一緒に収納されるのをご心配されるは和紙等を利用されるとよいでしょう。
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『着付け小物』
お召しになる時に探し物がないようにひとまとめにしておくことをおすすめします。
腰紐(こしひも)や伊達締め(だてじめ)はシワがないほうがしっかり締まりますので、できればアイロンをかけてしまいましょう。
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腰紐は五角形にたたんでしまうとアイロンをしなくても大丈夫な場合が多いです。
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今回はお着物や小物の収納方法を紹介させていただきました。
生活様式の変化と共に収納方法も出しやすくしまいやすい方法にかえていくことがお着物の出番がふえる事につながるようにも思います。
現在ではお手入れもしてくださり、湿度管理などの状態も良くお着物を保管してくださる会社もあるそうです。
ご自身のライフスタイルに合った収納方法を見つけていただき、お着物ライフを益々楽しんでいただけると嬉しいです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
***yukihanakai***
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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。
私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです。