今回は「ご一緒にお着物ライフを楽しみましょう!!その⑧ 着物のドレスコード こんな時にはどのようなお着物がふさわしい??」について
紹介させていただきます。
『お着物のドレスコード・こんな時にはどのようなお着物がふさわしい??』
お着物の格は大きく分けて
①正装(礼装)
②準礼装(盛装)
③略礼装
④よそいき・おしゃれ着
⑤普段着
に分類することができます。
①②③までの礼装は合わせる帯や着物の種類や紋の数などで格を分けることができます。
④⑤は正式な格付けはなく、柄の雰囲気などで改まった感じか、普段着に近いかを考えます。
上記の分類は明治新政府が明治5年11月(1872年)に制定し、明治19年(1886年)に再整備された衣服令がもとになっていると言われています。
①正装(礼装)
お洋服だと お昼だとローブデコルテ、夜だとローブモンタン。
男性は燕尾服、モーニングなどにあたります。
内閣組閣の大階段での写真の装いです。
また、ご結婚式などの主催者側もこの装いになります。
黒留袖 染抜き日向五つ紋
小物はすべて白または白地に金銀の正装用
色留袖 染抜き日向五つ紋、三つ紋、一つ紋
小物はすべて白または白地に金銀の正装用
振袖 本振袖、中振袖
五つ紋、三つ紋、一つ紋、紋なし
小物は振袖用の豪華なもの
おしゃれの要素よりも格式を重んじた装いです。
礼装は礼に敵った服という意味もあり儀礼に最もふさわしい服という意味もあるそうです。
②準礼装(盛装)
お洋服だと アフタヌーンドレスやイブニングドレス、カクテルドレスなど。
男性はタキシードになります。
ご結婚式、ご披露宴に招待されたときは準礼装(盛装)の装いになります。
公私のパーティーや私事における通過儀礼の装いなります。
色留袖 染抜き日向三つ紋、染抜き日向一つ紋
色無地 染抜き日向三つ紋
訪問着 格調高い柄
江戸小紋 一つ紋 江戸小紋三役などの格の高い江戸小紋
半衿は白色、合わせる小物は色留袖は白または白地に金銀、それ以外は淡い色のものをあわせます。
③略礼装 お洋服だと華やかなワンピース、フォーマルなツーピース、スーツなど。
男性はスーツになります。
格式張らない式、披露宴や二次会におよばれされた時の装いです。
招待状に「平服で」とご指定があった場合なども略礼装がよいでしょう。
最近ではお子様の入園式や入学式、卒業式、七五三のお付き添いなどにお召しになる方も多いです。
社中の発表会、歌舞伎鑑賞などにも良いでしょう。
訪問着 軽やかな模様
付け下げ
付け下げ訪問着
江戸小紋 江戸小紋三役など格の高い柄
色無地 一つ紋付き
小紋 無地に近い雰囲気の飛び柄小紋
④よそゆき・おしゃれ着
お洋服だとおしゃれな方の身近だけれど素敵な装い。
友人とのレストランでの会食や銀座でのショッピングなどにお出掛けのときのスタイルです。
男性はジャケット着用くらいでしょうか。
他家にお祝いやお見舞いで訪問するときなど、少し改まった場面で着用する装いです。
小紋
お召し
無地の華やかな地紋の紬
⑤普段着 お洋服だと女性も男性もデニムやTシャツ、パンツスタイルなどのカジュアルスタイルです。
散策やお買い物、ほかの方に気を遣うことのない時に着る装いです。
結城、大島、黄八丈、塩沢などの紬
木綿絣や本更紗
ウールなど
仲良しのお友達との飲み会や落語の会など趣味のお出掛けなどにもよいでしょう。
どの場面にどのお着物を合わせればよいか最初は迷うところですが、今はSNSなどでもいろいろなシチュエーションの画像を見ることが出来ます。色々な画像ので確認されたり、ご一緒に参加される方、主催の方にご相談されるときに、このページをご参考の一助にしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
***yukihanakai***
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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。
私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです。