今回は「ご一緒にお着物ライフを楽しみましょう!! その⑩ 黒留袖」について紹介させていただきます。
『黒留袖(くろとめそで)』
既婚女性の祝儀用の第一礼装です。
上半身に柄のない絵羽裾模様の黒地の着物です。
両胸、背、両外袖の五か所に染抜き日向紋をつけるのが正式です。
本来は白羽二重の着物を重ねて着ていましたが、現代では着やすいように表着に下着のまわりの部分だけをつけて二枚重ねたようにみせる比翼仕立て(ひよくじたて)が主流となっています。
①半衿は必ず白をあわせます。
基本は塩瀬の白の半衿を合わせます。白地に金や銀、白の刺繍半衿をあわせることも。
②帯は袋帯、丸帯、金糸銀糸を多用したつづれ帯をあわせます。
格調高い文様で豪華さの中にも品格があるものを選びます。
③帯揚げは白地をあわせます。
白地の綸子、または白地のしぼりに金や銀で刺繍などが入っているものをあわせます。
④帯締めも白地をあわせます。
白地に金や銀の入っている礼装用をあわせます。
パールなどの帯締めを使用することもあります。
⑤祝儀扇をさします。
扇面が金銀、骨が黒の扇子を左胸にさします。
相手と自分との間に結界をつくり、一段へりくだって相手に礼を尽くすための儀礼的な扇なので、広げてあおぐことはしません。
⑥バックや草履は白地に金銀の布製が正式です
バックや草履は佐賀錦などの布製のものをあわせます。
今回は「黒留袖」について紹介いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
***yukihanakai***
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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。
私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです。