今回は「ご一緒にお着物ライフを楽しみましょう!!その⑪ 色留袖」について紹介させていただきます。
『色留袖(いろとめそで)』
既婚、未婚問わず女性が着られる第一礼装です。
五つ紋のついた色留袖は黒留袖と同格になります。
黒留袖と同じく、上半身に柄のない、絵羽裾文様の着物です。
黒を避ける慣例のある宮中行事では、色留袖が正装になります。
黒留袖は染抜き五つ紋と決められていますが、色留袖は「比翼仕立て、五つ紋」にするほか「三つ紋(背、両後ろ袖)」、「一つ紋(背)」にすることも。
紋の数が少なく、比翼をつけずに仕立てる「訪問着仕立て」にすると準礼装の装いとなり、叙勲式から結婚式、格式のあるお茶会やパーティーなど幅広い範囲で着用することが可能となります。
①半衿は必ず白をあわせます。
基本は塩瀬の白の半衿を合わせます。白地に金や銀、白の刺繍半衿をあわせることも。
②帯は袋帯、丸帯、金糸銀糸を多用したつづれ帯をあわせます。
格調高い文様で豪華さの中にも品格があるものを選びます。
③帯揚げは白地をあわせます。
白地の綸子、または白地のしぼりに金や銀で刺繍などが入っているものをあわせます。
三つ紋や一つ紋の時には淡い色のものをあわせてもよいでしょう。
④帯締めも白地をあわせます。
白地に金や銀の入っている礼装用をあわせます。
三つ紋や一つ紋の時には淡い色のものをあわせてもよいでしょう。
パールなどの帯締めを使用することもあります。
⑤祝儀扇をさします。
扇面が金銀、骨が白か黒の扇子を左胸にさします。
相手と自分との間に結界をつくり、一段へりくだって相手に礼を尽くすための儀礼的な扇なので、広げてあおぐことはしません。
⑥バックや草履は白地に金銀の布製が正式です
バックや草履は佐賀錦などの布製のものをあわせます。
三つ紋や一つ紋の準礼装の時にはエナメルやビーズ素材のものをあわせてもよいでしょう。
今回は「色留袖」について紹介いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
***yukihanakai***
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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。
私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです。