今回は「ご一緒にお着物ライフを楽しみましょう!! その⑫  振袖」について紹介させていただきます。
『振袖(ふりそで)』
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未婚女性の第一礼装です。(令和の時代にこの言い方は少しそぐわないようにも思いますが・・・。きものの従来からの決まりをご紹介する場ですので、ご了承くださいませ。)
振袖には
本振袖(袖丈104~120cm前後)と
中振袖(袖丈およそ100cm前後)と
小振袖(袖丈60~85cm前後)があります。
花嫁衣裳の白無垢や打掛、お色直しの振袖は「本振袖」です。
成人式や結婚式のゲストやパーティーで着用するものは「中振袖」です。
「小振袖」は卒業式などで袴と合わせて着用されることが多いです。
縮緬(ちりめん)や綸子(りんず)などの生地におめでたい地紋を織り込んだ生地を用い、手描き友禅や刺繍、箔置き、しぼりなど伝統の技法が使われ、豪華な柄がほどこされます。
成人式の印象が強いですが、夏用の振袖や、五つ紋が入った豪華絢爛なものもあります。
①半衿は白または刺繍半衿をあわせます。
白の半衿や刺繍の入った豪華な半衿をあわせます。
染で色や柄をほどこした半衿はカジュアル感が高いのであまり使用しません。
②帯は袋帯、丸帯をあわせます。
振袖とバランスがとれるよう、格調高く豪華なものをあわせます。
③帯揚げは豪華な総しぼりをあわせます。
豪華な総しぼりの帯揚げをあわせます。お色や素材感で印象的になるので小さいものではありますが重要なアイテムです。
④帯締めも豪華なものをあわせます。
礼装用の豪華なものをあわせます。
飾り結びをしたり、帯留めを使用することもあります。
⑤伊達衿や重ね衿を使用する場合あります。
衿元を印象的にするため、伊達衿や重ね衿を使用することも。
⑥お草履、バックはお好みのものを
草履は全体のバランスを考え、少し高さのあるものをあわせるとよいでしょう。
バックは布製やビーズ、エナメルなどお好みのものを。小さめのバッグがアクセサリーのようで上品でしょう。
最初に振袖は未婚女性の第一礼装ですと記しましたが・・・
以前私が参加させていただいた受賞式に、主催の世界的に有名なデザイナーの方が黒と紫のぼかしの振袖に袋帯を二重太鼓にお召しになって登壇されていました。そのお姿は凛として、とてもとても素敵で、未婚既婚に問わず誰もが大人になっても振袖をこの方のようにおしゃれに着用できるようになったら良いのに・・・と思わずにはいられませんでした。いつの日かそんな日が来ると良いですね(o^―^o)
今回は「振袖」についてご紹介いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
                                                                               ***yukihanakai***
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お着物の事は地域や諸々の条件で必ず答えが一つと言えないこともあります。
私自身が勉強したり、経験した中で得た一般的と思われる知識を記載させていただいておりますが、諸説ある中の一つの意見とお考えいただけますと幸いです

投稿者 yukihanakai